昭和10年7月1日開園の八柱霊園。多くの著名人の方々もこの霊園に眠っています。

詩人の西條八十もそのひとり。お墓は2区1種1側27番にあります。そして今日、8月12日(1970年)が命日。詩人であり作詞家、フランス文学者である西條氏。戦後の民主化の息吹を伝え藤山一郎の躍動感あふれる歌声で流行った「青い山脈」など無数のヒットを放ち、誰もが幼い頃に一度は口ずさんだことがある「肩たたき」など、北原白秋と並んで大正時代を代表する童謡詩人とも称されています。また金子みすゞを最初に見出した人物であるともいわれています。

詩集をひろげたデザインの石に刻まれた詩碑には

『われらふたり、たのしくここに眠る、離ればなれに生まれ、めぐりあい、みじかき時を愛に生きしふたり、悲しく別れたれど、また、ここに、こころとなりて、とこしえに寄り添い眠る』

とあります。